共同体感覚ってわかります?

スピナビ秘書 17年5月3日

アドラーの主張に「共同体感覚」というものがあります。共同体とは、狭いところでは家庭や職場、広くなると国や民族、世界といった社会生活におけるくくりみたいなものです。人はその意識がなくても、何らかの共同体に属しているもの。その共同体での「感覚」っていったいどういうことなのでしょうか?

人は共同体なくしては生きられない


人が生きていくには、共同体に属していろいろな人と関わっていかなければいけません。自分ひとりで生きているといっても、そこからは逃れられません。では、共同体に所属するすべての人が、周りのことなんか気にせず、自分の思うままに行動していったらどうなりますか?何となく想像がつきますよね?恐らく収拾がつかない事態があちこちで起きるでしょう。

では、逆に共同体に属していることを意識したら?周りに目を向けて起こした行動は「感謝」に形を変えて自分に戻ってきます。それが新たなモチベーションとなり、もっと周りのためにと行動します。共同体に属する人がお互いに受け入れ合い、認め合い、行動し合うことによって、お互いが成長していくという相乗効果が生まれるのです。相乗効果によって成長し、さらに周りのために行動していけば、属する共同体自体もよりよいものになっていく。そのイメージこそが「共同体感覚」だといえます。

「個性を尊重する時代」とは逆行してる?


「個性を尊重する時代」などとといわれ、個々の考えこそが一番だという風潮が世の中全体に感じられます。アドラーの唱える「共同体感覚」がいまいちピンと来ない人がいるのは、そのせいなのかもしれませんね。でも、どうしたって人は共同体に属するものです。小さい共同体では幸せをもたらすことであっても、それより大きな共同体にとって不幸をもたらすものであれば、行動を改める必要があります。例えば、川原でのバーベキュー。大きな音楽をガンガンに流して、立てなくなるくらいに大酒をのみ、バカ騒ぎをした挙げ句、川に飛び込んで溺れてしまったり、後始末を全くせずごみを散らかし放題。バーベキューをした「友人たち」という共同体にとっては楽しくて幸せなことかもしれませんが、それより大きな「地域」や「市町村」といった共同体にとっては迷惑、不幸なことです。観点が個人によっていくほど、大きな共同体にとっては不幸を引き起こしやすくなります。個性や個人の考えが尊重されてしかるべきですが、共同体感覚を欠いてはいけないのです。自分のことだけでなく、自分が所属する共同体のために何ができるのかを考える。それがすべての人が幸せになる鍵なのかもしれませんよ。


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