輪廻転生が思考に及ぼす影響

今の人生が前世に左右されているという考え

輪廻転生は、常に魂もしくは生命は移り変わっていて、人間や動物の体は一時的な器に過ぎないという根本的な考えに基づいています。そのため、今の人生は前世の続きであり、今の人生が終わっても再び新しい生き方が始まるだけだということになりますね。そして、多くの地域では、今の人生は前世の生き方の結果である、もしくは何らかの影響を前世から受けているという考えが一般的となっています。日本でも、今いろんなことが起こるのは、前世でこんな生き方をしていたからだ、前世は何かの動物だったからだ、という意見を述べる人がいるのを聞いたことがあるのではないでしょうか。

この考えは世界中の多くの場所で、大小の違いはあるものの、宗教や文化的思想になんらかの影響を及ぼしているものです。たとえば、その一つに運命説、予定説というものがありますね。はっきりと輪廻の教えを奉じていない宗教であっても、人は生まれた時から人生が決まっている、どのような生き方をするかは定められているという考え方です。前世の影響だという見方が失われていますが、人の生き方は自分ではコントロールできない部分があるという根本的な思想は共通していると言えますね。

人をコントロールするために来世のことに目を向けさせる

人は完全ではありませんから、どうしても何らかの弱点もありますし、悪いことに興味を持ってしまったり、悪癖が抜けなかったりということがありますね。それは人の弱さからくることも多く、自分で何とかしようと思っても、動機づけが弱くて改善にまで至らないことが多いものです。そのような時、人の心をコントロールして人生の歩み方を改めようとする人は、現在の生き方ではなく、来世に目を向けさせて、より強い動機付けを与えようするするものなんですね。つまり、そんな悪いことをしたら、来世にひどい動物や植物に生まれ変わってしまって苦労するぞと言うわけです。

こうした動機の与え方は、人によって影響が異なりますので、すべての人に効果があるわけではありませんが、たくさんの宗教でこうした教え方をしていますね。人は将来のことを考えると、より強い動機付けを得られるようにできていますので、来世のことを意識させるのは人生をコントロールするのに良いということですね。輪廻転生はこうした意識改革の面にまで影響を及ぼしていて、多くの宗教や文化の基本的な考えとなっているのです。

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