アドラーは「トラウマは存在しない」と言うけれど、なぜ?

すべてのことは自分の選択の結果として成り立つというアドラー心理学の観点では、コンプレックスやトラウマといった人の心にマイナスにはたらく要素も、自分の心映え次第で克服できるというのです。

トラウマってどうして生まれる?

「怖くてジェットコースターに乗れない」とか、「溺れた経験のせいで水が怖い」といった心理状況は、かつて辛いことや怖かった経験から生まれ、度を越すとPTSDのように病気として診断されたりもします。
脳科学的な考えでは、脳は快楽を好み、苦痛を嫌がるといわれます。そのため、辛い経験や怖い経験など、脳が「イヤだ」と判断してしまうと、再び同じような局面に遭遇した場合避けるようになるのです。

これが継続している状態がいわゆる「トラウマ」だといえます。

一方で、一度ジェットコースターを乗って怖い経験をしたのに、今ではジェットコースターが大好きという人や、溺れた経験があった人が水泳のインストラクターになっていたりと、心の傷を克服できる人もいるのです。

過去にとらわれずに今にフォーカスする

怖くてジェットコースターに乗れない人は、かつてジェットコースターに乗ったことで心に傷を負ってしまい、それを脳が苦痛ととらえているためにトラウマとなり、未だにジェットコースターに乗れないまま。溺れた経験から水が怖い人は、溺れたことが脳に苦痛を与えたままなので、水が怖いまま。

では、それぞれトラウマを抱えている人は、「今」どうなりたいのでしょうか?

「ジェットコースターは苦手だけど、みんなのように楽しんで乗ってみたい」とか「少しでもいいから水に慣れたい、泳いでみたい」という気持ちがあるなら、最初は子供用のジェットコースターに乗ってみたり、水に顔をつけたりすることから始めるのです。

脳が嫌がることに抵抗して行動するので、苦痛を伴いますし、かつての怖かった記憶が呼び起こされ、くじけそうになるかもしれません。
でも「こうなりたい」と思う希望や目標をあきらめず、時間がかかっても達成したいと考えて行動すれば、少しずつでも前進できます。それが繰り返されることで苦痛や辛い経験が「気のせい」とまで思えるようになるのです。

極端な話、トラウマになるような心の傷も気持ちひとつで克服できる問題です。過去にとらわれて何もしないままという選択ももちろん可能です。でも、せっかくの人生です。今をどうやって生きたいかにフォーカスする中で、どうしても克服したいと思うことであればチャレンジすることが大切なですよ。

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